そろそろ怖い季節がやってきた。
そう、インフルエンザの季節だ。
私は去年、まんまとインフルエンザにかかってしまいなんと会社を2週間も休むことになってしまった。
かかりはじめた時にしっかり休んでおけばよかったものを無理して仕事をしていたためこじらせてしまったのが原因だと思う。
そして、病院に行くと「なんでもっと早く来なかったの?」とお説教をいただくのだが時すでに遅し。熱は出るは咳は止まらないはのオンパレード。おまけにちょっと動くと吐いてしまうという最悪の症状だった。
今シーズンは絶対にかかるまい!と決めたはいいがインフルエンザの予防策に無知な私。そんなわけでインフルエンザ対策を色々調べてみたのでここにメモしておこう。
インフルエンザの予防接種ってどうなの?
こんなにインフルエンザに怯えているにもかかわらず、実は一度も予防接種を受けたことがない。今年は受けてみようと思っているがその前に下調べだ。
ワクチンは効かないって本当?!
ネットで情報を集めていくと「インフルエンザワクチンは打つな!」とか「効果がない!」なんて言葉がよく目立つ。
「それって本当?」
そんなわけで厚労省に問い合わせてみた。
すると回答は「ワクチンを打つことでインフルエンザに感染しないというわけではなく、症状を重症化しにくくさせるための予防接種です。」とのこと。
なるほど、ワクチンを打ったからといってインフルエンザが体内に入らないなんてことは確かにありえない。その後インフルエンザウイルスがやりたい放題増殖してくのをある程度ワクチンが防いでくれるということか・・・。
であれば、かかってしまった時のことを考えればしたほうが良さそうだ。しかし、インフルエンザワクチンについては賛否両論、様々な意見があるようなのであくまで予防接種を受けるかどうかの判断はご自身でしていただきたい。
ワクチンで副作用はあるの?
どんな薬も何かしらの副作用はあるものだが、インフルエンザワクチンはどうなのだろう?
これまた厚労省の情報によると、接種した箇所が赤く腫れたり、発熱やだるさ、頭痛や寒気、吐き気、嘔吐、下痢などを起こす人が10%程度いるとのことだ。
また、まれにアナフィラキシー様症状が起こり、じんましんやかゆみが起こることもあるらしい。ただし、注意が必要なのは高齢者の方だそうだ。特に重病を持っているような高齢者の方はワクチンを打つことによる副反応で重症を負う可能性もあるらしい。
ワクチンを打つ前にお医者さんにしっかり相談しておこう。
ワクチンっていくらかかるの?
6ヶ月から13歳未満については2回接種する必要があるので6000円から7000円が相場になっているようだ。
大人は3000円から5000円。高齢者は自治体から助成金などが出るため自己負担は無料から2000円程度が相場のようだ。
基本的にインフルエンザワクチンの予防接種は保険が効かない。かかった病気を治すのであれば保険が適応されるのだが、予防は自己責任って考え方だ。
これってもしかしてインフルエンザ?インフルエンザの症状はこれだ!
普通の風邪とインフルエンザの違いがいまいちわからないという人も多いことだろう。私も去年そんな状態だったので重症化してしまった。
普通の風邪は「くしゃみ・鼻水・咳・のどの痛み・軽い発熱」といったところだろうが、インフルエンザはさらにタチが悪い。
通常の風邪の症状「くしゃみ・鼻水・咳・・・」などの症状にプラスして、38℃以上の高熱、全身のだるさ、関節の痛み、激しい頭痛・・・症状のオンパレードだ。
しかし、こんな症状が出るまで待っていたら病院で「なんでもっと早く来なかったの?」と注意されるだけだ。インフルエンザが流行する季節に「ちょっと風邪っぽいな・・・」と思ったら、すぐに病院に行くことが重症化を防ぐ第一歩だ。
子供や赤ちゃんは要注意!
子供や乳児がインフルエンザにかかると合併症を引き起こす可能性が高いらしい。インフルエンザ脳炎、中耳炎、肺炎、気管支炎などにかかる危険がある。
我が家も毎年のように子供を病院に連れて行っているが、子供のインフルエンザを舐めてかかってはいけない。「バファリン飲ませとけばオッケー。」なんて素人の判断は絶対にするべきではない。お子さんがインフルエンザの疑いがあるのであれば絶対に病院に連れていっていただきたい。
インフルエンザウイルスの潜伏期間ってどれくらい?
潜伏期間というのはウイルスが体内に入ってから発熱などの症状が出るまでの期間のことだ。
インフルエンザウイルスの場合は1日から5日とのこと。お子さんがいるご家庭なら経験があるかと思うが、子供がインフルエンザにかかっても「私は大丈夫っぽいな・・・。」と思っていたら、3日後に発症。5日程度潜伏するためこのようなことが起きるのだ。
すぐに症状が現れる場合としばらく経ってから発症する場合があるので油断は禁物だ。
タミフルってどうなの?
「インフルエンザウイルスをやっつけてくれる」と勘違いしがちなタミフルだが、ウイルスを撃退するお薬ではない。
ウイルスの増殖を抑える薬だ。発症後24時間までに服用するのが最も効果的と言われ最低でも48時間以内に服用する必要がある。
インフルエンザウイルスは発症後48時間以内が最も増殖する時期のようでそれを抑えるためだ。
副作用問題。添付文章の改定。
タミフルを服用した子供が異常行動を起こし、マンションのベランダから転落などといった事故がありタミフルの副作用が疑われている。科学的な裏ずけはまだないようだが、そういう事実があったのなら注意していた方がいいに決まっている。
そんなわけで厚労省は製薬会社に対して添付文章の改定を求め、各医療機関に注意を促すように指示をした。主な改定箇所は以下のとおりだ。
10歳以上の未成年の患者においては、因果関係は不明であるものの、本剤の服用後に異常行動を発現し、転落等の事故に至った例が報告されている。このため、この年代の患者には、合併症、既往歴等からハイリスク患者と判断される場合を除いては、原則として本剤の使用を差し控えること。
また、小児・未成年者については、万が一の事故を防止するための予防的な対応として、本剤による治療が開始された後は、(1)異常行動の発現のおそれがあること、(2)自宅において療養を行う場合、少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮することについて患者・家族に対し説明を行うこと。
なお、インフルエンザ脳症等によっても、同様の症状が現れるとの報告があるので、上記と同様の説明を行うこと。
結局のところ、マスクが最強じゃない?
これまで、インフルエンザ予防などについてメモしてきたが「結局、マスクをしているのが最強じゃない?」と私は思った。
ワクチンもタミフルもインフルエンザウイルスを撃退したり侵入を防ぐものではないとしたら感染・発症の恐れは否めない。どちらもウイルスの侵入後の対処でしかないのだ。
とうことで、やっぱり最強の防護策は「マスク」だろう。ウイルスを体の中に入れない方法はこれくらいしか考えられない。
自分がインフルエンザにかからないという意味もあるが、かかってしまった時に愛する家族にうつさないためにも絶対に着用しておこう。
朝日雄太 | 2016.02.01 20:22
ためになりました。