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2011年の東日本大地震を経験した我が国「日本」。
あの大地震を経験してから地震に対する恐怖心が増したのは言うまでもない。

次は「関東直下の大地震か」はたまた「中部地方と連動して大地震が起こるのではないか」など様々な憶測を呼んでいる。しかし「地震の予知」は果たして信じていいものだろうか。Bazooo!独自の視点で地震予知の信憑性を検証してみたい。

日本に地震が多いのは当たり前のことだ。

地震大国日本。日本は4つの大陸プレートと海洋プレートに囲まれた非常に地殻変動の多い場所にある。プレートは常に代謝を行っており、地下深くのマントルから熱せられた岩石などが上昇し、冷やされた岩石はまた沈んでいくといった動きをする。水を温めた時に起こる対流の仕組みと同じだ。

日本はその対流によってぶつかり合うプレートによって出来た、言わば「プレート対流の副産物」だ。つまり、地震が起こるのは当然のことだ。4つのプレートが入り組むちょうど中心に日本があるわけだから、いつ真っ二つに日本が分裂してもおかしくないような立地条件だ。

また、それだけプレートの動きの多い場所ならば火山だって活発だ。マグマが溜まりやすい場所はプレートの沈み込む場所だ。日本の場合、4つプレート「ユーラシアプレート」「北米プレート」「太平洋プレート」「フィリピン海プレート」が折り重なっている。

下の図の通り、「ユーラシアスレート」は「北米プレート」に沈み込み、太平洋プレートは「北米プレート・フィリピン海プレート」に、「フィリピン海プレート」は「ユーラシアプレート」に沈み込んでいる。九州・中国地方の日本海側だけの除いて、そのほとんどがマグマが溜まりやすく火山が起こりやすい地形になっている。

地震プレート

地震の予測は可能なのか?

日本の地震予知研究は1965年からだと言われている。しかし、今まで一度も「明日、どこどこに震度5の地震が起こります。」といった「予報」は出されたことはない。せいぜい「どこどこで、30年以内にマグニチュード7以上の地震が起こる確率は70%だ。」程度だ。それくらいの予測なら誰でも言った者勝ちと言ったレベルだ。

 

しかし、その地震予知の業界で注目を集めている研究者がいる。東京大学名誉教授の村井俊治氏だ。現在、有料メルマガで「週刊MEGA地震予測」といった「地震予報」を発信している。国内1300拠点にある地盤の変動を検知する電子基準点と言われる計測器から発信される地盤の変動データをもとに次の地震がどこでいつ頃発生するかを割り出している。

 

しかし、その週刊MEGA地震予測の今までの予知は果たして当たっていたのだろうか?結論から言えば「微妙」だ。

まずは、直近の地震と村井氏の予知が当たった事例を紹介しよう。

 

2015年9月12日、午前6時ごろに発生した東京湾を震源とする最大震度5弱の地震について、村井氏は「的中?」させている。それは9月6日の「Mr.サンデー」での発表。

「南関東の地域で震度5以上の地震が9月か10月に起きるであろう」

という発言だ。

 

見事に的中だ。もちろん、村井氏は科学的な根拠があってその発表を勇気を持ってしたのであろう。しかし、それが外れた時に「インチキだ。」と言われてしまうことを恐れていたと、後のツイッターで吐露している。

 

確かに、まだまだ完全ではない地震予知の分野で、実際にその予知を公表するのはかなり勇気のいることだろう。外れれば「霊感商法」や「オカルト研究家」と同類にされてしまう恐れがあるからだ。東京大学名誉教授という肩書きに大きな傷を残しかねないのだ。その勇気にまずは敬意を表したい。

 

しかし、外れもある。

日刊ゲンダイでの村井氏の発言である。

「2015年1月から3月に大地震が発生する可能性がある。要注意は奥羽山脈エリア」

とする予知だ。幸い、このような大地震はこの時期に起きていない。

と、このようにまだまだ地震予知は完全ではない。というより、先にも触れた通り、日本はいつ地震が起きてもおかしくない場所にありそういう宿命だということだ。

備えあれば憂いなし。まさにそういうことだ。地震学者が言ったことが「当たった!外れた!」と騒ぐ前にしっかりとした備えが必要だということだ。

せめて一家ひとつくらいは防災セットを用意しておくのが得策だ。


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