windowsXPを7や8にアップグレードする方法。

マイクロソフト社が2014年4月をもってwindowsXPのサポートを終了したのは周知の通りだ。しかし、未だにwindowsXPを使い続けている方も多いのではないだろうか。

「そろそろアップグレードしなくちゃな。」または「そろそろパソコン買い換えようかな？」などと思っていても予算の問題やその面倒くささが原因でアップグレードしていない人もいることだろう。

このページでは、なぜアップグレードする必要があるのかとアップグレードの方法などをメモさせていただく。

なぜ、XPのままじゃいけないの！？

windowsXPをそのまま使い続けることはできなくはない。しかし、実は非常に危険だ。

なぜ危険かというと、マイクロソフトが「サポートを終了する」と言っているのは、故障対応やXPの使い方を教えてくれなくなるといったことだけではない。セキュリティに関するサポートもしないということだ。このセキュリティのサポートがなくなるということが非常に問題なのだ。

今まではマイクロソフトが自動でセキュリティプログラムを更新していてくれたので、新しいスパムやウィルスが流行すれば、マイクロソフトが自動的にある程度ブロックしてくれていたのだ。しかし、サポート終了後はその自動更新プログラムが機能しなくなるため、新しい攻撃に対する免疫機能が働かなくなるのだ。

言ってみれば「新型インフルエンザのワクチンはもう作りません！」とお医者さんや製薬会社が仕事を放棄してしまった状態だ。

つまり、攻撃を受けたい放題の状態になってしまっている。それでもXPを使い続ける場合、マイクロソフトでは責任を負えませんということだ。もちろん、インターネットに繋げない、USBメモリを使用しない・・・などといった使い方なら問題ないが、それではパソコンの意味がない。やはりアップグレードもしくは新機種を購入する必要があるのだ。

XPを7や８にアップグレードする方法　無料でできるの？

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素人には非常にハードルの高い「XPから7や8への移行」。結論から言うとあまりおすすめできない。

なぜかというと、まず一つ目はXPで使っていたソフトやアプリ、保存してあるファイルや画像などのデータをすべて外部のハードディスクにバックアップをし、その後7や8をインストールするという「力仕事」が必要だからだ。

言葉で書くと簡単だ。「データをバックアップして、7や8をインストールする。」しかし、この作業を素人が行うのは大変だし失敗してデータを喪失してしまう恐れもある。

もう一つは、「7や8はXPよりも重たい」ということだ。XPがインストールされているパソコンにもよるのだが、CPUの性能が7や8を動かすには力不足というPCがほとんどだ。

windowsも進化していればPC自体もどんどん進化している。やはり、新しいOSを動かしたいならそれなりの新しいPC上で・・・が無難なわけだ。

木製の馬車にポルシェのエンジンを積んだら壊れてしまうように、パワーのあるOSを積むにはパワーのあるパソコンが必要なのだ。

無料で7にアップグレードできるのか？

結論からいうと、できない。Insider Programの参加者は無料でアップロードできるような「噂」はあったが、残念ながらあくまで噂だ。必ず新しいOSを購入する必要があるのだ。残念ッ！！！

これを言ったら元も子もないかもしれないが、一番シンプルな解決方法は最新のwindows10が入っているパソコンを買ってしまうことだ。

それでも、XPを7や8にアップグレードしたい！！

それでもXPを7や8にアップグレードしたいという方は、まずはご自分のパソコンのスペックや容量をチェックしよう。最低限以下の条件をクリアしていないとアップグレードは不可能だ。

・1GHz以上のプロセッサー
・1GB以上のメモリー
・ハードディスクの空き容量16GB以上
・WDDM1.0以上のドライバーを搭載したDirectX 9対応グラフィックデバイス

以上がwindows7へアップグレードできるPCの条件だ。また、自分のパソコンがwindows7をインストールできる環境なのかをチェックするソフトをマイクロソフト社が用意してくれている。Windows 7 Upgrade Advisor Betaがそれだ。

また、windows8がインストールできるかチェックするツールは「Windows 8 アップグレードアシスタント」だ。ダウンロード後、実行すればwindows7や8がインストールできるかチェックできる。

もし、インストールできる環境であることが分かったら次はインストールの手順に従って行っていく。

①まずはバックアップだ。

Windows 転送ツールを使用してハードディスクなどにデータはプログラムをバックアップしよう。

②windows7や8のインストール。

Microsoft Windows7 Home Premium SP1 日本語版 DSP版 32bit 64bit
価格：14,040円（税込、送料込）

OSを購入し、お使いのパソコンにインストールしよう。

③再度転送ツールを利用してファイルやプログラムを転送しよう。

すべての書類や画像データやプログラムが書かれたファイルを転送することができる。しかし、ソフトやアプリケーションのプログラムは再インストールする必要がある。例えば、イラストレーターをXPで使っていたとして、アップグレードしたパソコンですぐに使えるかというとそうではない。もう一度インストールし直す必要があるのだ。

④プログラムの再インストール、その他の設定。

③で説明した通り、プログラムは再インストールする必要がある。ただし、すべてのプログラムを再インストールする必要はない。使っていない無駄なプログラムはこのさえインストールせず、必要なものだけに絞って再インストールしよう。

また、outlookなどのメールソフトに蓄積されたデータもインポートしておくといいだろう。その他、アプリケーションの設定、facebookやTwitterなどのアプリを使っていたのなら再度アプリをダウンロードし、アカウントの照合を行う必要もある。

ブラウザのキャッシュやクッキーもまっさらになるので、IDやパスワードを忘れずにメモしておかないと、ログインできなくなるので注意が必要だ。

ご注意

ここまで、XPから7や8のアップグレードの方法の概要を説明させていただいたが、windowsのアップグレードを行う場合は必ずマイクロソフトのマニュアルページをチェックしてから行ってください。

古いXPが入ったパソコンの使い道

新しいパソコンを買ったあと、古いパソコンをみなさんはどうしているだろうか？下取りサービスをしているところで新しいパソコンを購入するなら、値引きの対象にしてもいいかもしれない。しかしちょっとアイデアを出せば意外と使い道はあるのだ。

例えば、ハードディスクとして使う。私の場合、ふと気づくと子供の写真がスマホやデジカメに大量に溜まってしまう。この写真を保存しておく場所に困ることが多いのだが、そんな時は重要な写真は新しいパソコンに入れておいてイマイチの写真群は古いパソコンにしまっておいている。「この写真も捨てるにはちょっと・・・。」そんな写真をしまっておけばいいのだ。

もう一つの使い道はネット回線使用以外の作業用パソコンだ。エクセルで見積を作成したり、ワードで挨拶文を作ったり、このような作業はXPで十分だし、かえって使い慣れているため作業が早かったりする。まぁ、新しいofficeの方が使い慣れてしまえば快適なのだが・・・。